今日で10年目かぁ。ついこの間のような気もするし、私個人の出来事に限って言えば遠い昔の記憶のような気もするなぁ。もちろん、こんな気楽な感じで書けるのは、幸いなことに私や私の家族、友人などに直接的には重大な被害を受けた者がいないからである。
今日という日は各テレビ新聞ネットニュース、日本中の職場や学校に至るまで、話が飛び交い映像が流され黙祷は神妙に行われたのであろう。もちろん私も黙祷を捧げた。
犠牲者の方々のご冥福を心からお祈りいたします。ほんとかなぁ。皆がコロナや貧困で苦しんでいるときに、高給とってヘラヘラと動物だの芸能だの駄べくっているアナウンサーに急に神妙な顔で言われてもなぁ。そして何事もなかったように、では、次は気になるグルメの話題です!気にならねーよそんなもん。
私は私なりに心の痛みを感じており、犠牲者の方々のご冥福を心からお祈りいたします、というか、突然命を奪われてさぞかし無念だったのだろうと思うと…私の生活もそれなりに苦しいのですが、あれから10年の時の中で、辛いこともあったけれど楽しいこともいろいろありました。それを奪われた人たちの無念さ…。必死に生きている残された被災者の方々には何もできませんが…言葉がみつかりません。とにかく、生きていてくださいとしか、私のような者はかける言葉がみつかりません。
だから、震災に関して悲しみとか悲惨さとかを聞きかじりで語る資格は私などにはないのです。一部の政治家とか有名人の皆さん、よくやるよなぁ。ソファーで猫撫でながら「がんばってください」とか言うのかな?「復興支援」と言えば税金をいくらでも引っ張ってきて「応用」できるんですかねえ?
私がこんなよくある皮肉めいたことを書くのは、マスメディアや政府の語るスタンスが、あまりにも現実とかけ離れていて「違和感」を通り越して「怒り」すら感じるからである。
「大変だった」→過去形じゃねえよ
「復興後の」→100年後の話かよ
「アンダーコントロール」→アメリカによる
「復興五輪」→御臨終
「10年前の」→「10年たった今も」
「がんばってください」→「見殺し」
震災と原発事故に関しては、きちんとした取材をして発表しておられる方々がいるので、ぜひそちらを観たり読んだりしてください。この後、私が語りたいのは、震災発生時の私を取り巻く状況を思い出し、極めて狭い範囲での当時の体験みたいなものであります。今日という日には内容が軽すぎるので相応しくないと思い、次回に続きます。
☆東日本大震災及び原発事故に関しては
本間龍
烏賀陽弘道
このお二人の発言や記事が今のところ私のおすすめです。よろしければぜひ検索してみてください。